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レーシックには危険性はない?

レーシック治療は10~20分程度の短時間手術をおこない、日帰りで治療を受けることができることから、気軽で簡単な治療だと説明をしているサイトを目にすることがあります。
しかし、手術を受けるということは、少なからず何らかの危険が伴うということも理解をしなくてはなりません。
レーシック治療による後遺症や合併症については、さまざまなものが言われていますが、合併症の中で発症例が多いのは、「ハロ」や「グレア」という暗い場所で光が眩しく感じたり、光りがボヤけて見える症状や、目が乾燥をするドライアイ、目の充血などの症状だと言われています。

これらの合併症は高い確率で発症をしますが、目の充血は数週間程度で自然に治りますし、ハロやグレアの症状も数週間から数ヶ月程度で改善されます。
また、ドライアイの症状も病院から処方をされた目薬を使用することで治療をすることができます。
最近、レーシック治療によるトラブルを抱えている人を指す「レーシック難民」という言葉を耳にすることがありますが、レーシック難民の多くは、一時的な合併症ではなく、長期的な後遺症に悩まされているようです。

後遺症についてもさまざまなものが言われていますが、その多くはレーザーで角膜を削りすぎる「過矯正」が原因となっていると考えられています。
過矯正がおこなわれると、極度の遠視となって近くのものが見えづらくなったり、頭痛や眩暈、手足のしびれなどを感じる場合がありますし、自律神経が乱れて鬱状態になる場合もあります。
また、極度の遠視によって外眼筋のバランスが崩れて、左右の目が別の方向を向く「斜位」という症状が現れる場合もあるのです。

合併症や後遺症の話を聞くと、レーシック治療がとても危険な治療であるかのように感じると思いますが、合併症の場合は、治療によって改善されるケースがほとんどですし、後遺症の場合は頻繁に起こっているものではなく、ほとんどの人は何の後遺症もなく日常生活を送っています。
これらのトラブルが起こる一番の原因は医師の経験不足にあると言われており、一概には言えませんが、これまでに多くの治療をおこなってきた経験のある医師は、トラブルを起こす可能性も低いと言われています。
そのため、レーシック治療を受ける時には、担当医師のこれまでの手術件数や経歴についての確認をすることも重要になるのです。

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